肉食でインプラントの長期安定が可能か?!

糖尿病の危険率は痩せている人の方が太っている人よりも高い。
この研究では、痩せをBMI22.4以下としている。
日本の厚生労働省ではBMI22を勧めているが、この値では糖尿病は増えている。
さらに、BMIが22.5-30までの危険率に有意差はない。
つまり、肉食がたとえ肥満をもたらしても、糖尿病の危険率は高くならないのである。
また、糖尿病患者に高タンパク食を摂取させると、HbA1cが劇的に低下し、HbA1cが10ぐらいだった人が5週間後には7以下になったのである。
(アンチエイジング医学―日本抗加齢医学会雑誌 2014 vol.10 No.3 より)
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糖尿病と歯周病は関連があるといわれています。
糖尿病が悪くなると、歯周病も悪くなるようです。
またそれとは逆に、歯周病が良くなると、糖尿病もよくなるそうです。
インプラント患者さんが糖尿病の場合、そうではない場合と比較して、インプラント治療の長期安定は困難となります。
インプラント周囲炎になりやすくなるからです。
HbA1c値が改善し、インプラント周囲炎に罹るリスクを低下するならば、『食事の内容を肉食に変える』という食事指導は有効といえるかもしれません。

2014年8月20日

hori (16:28)

カテゴリ:インプラントについて

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