高血糖患者の唾液に糖が滲出してう蝕招く。

高血糖によって血液中の糖が唾液に漏れ出ることで、う蝕の原因になることが分かった。
大阪大学の研究グループによるもの。
血糖管理が歯周病だけでなく、う蝕予防にも重要であることが確認できた。
研究グループは、口腔細菌の影響を受ける前の分泌直後の唾液を直接採取し、解析を行った。
その結果、血液中の糖が口腔に移行し、その後に口腔細菌が糖を消費していることが分かった。
さらに、糖のうちブドウ糖と果糖の移行が多いほど、う蝕や歯垢の量が多くなることが分かった。
他にも口腔内の善玉菌の減少および悪玉菌の増加、全唾液中の乳酸レベルが増加。
糖尿病患者に血糖管理を実施したところ、口腔内の善玉菌が増加し、悪玉菌が減少した。
研究成果は「Microbiome」(2025年12月4日)に公開。
(アポロニア21 2026年3月号 )
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糖尿病が歯周病に悪影響があるという研究報告は古くから散見されてきましたが、血糖管理がう蝕予防にも重要であることが確認できました。
考えてみると、血糖によって血液中の糖が唾液に漏れ出ることで、う蝕の原因になるというのはあり得る話だと感じました。
歯の状態が悪くなるとどうしても糖質中心の食事になるために、糖尿病の罹患率は歯牙喪失の程度と関連があります。
その状態で、可能であればインプラント、最低でも義歯に移行でできれば、糖尿病リスクは軽減できる可能性があります。
しかしながら、糖尿病に罹患している方にはインプラントも義歯もお口に存在しないという方が少なからず見受けられます。
私は、インプラント治療、義歯治療が得意なので、そのような患者さんを微力ながら救うことができるように日々精進したいと考えています。

2026年3月 8日

hori (09:29)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

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