抜歯即時インプラントの最近のブログ記事
アンキローシス歯とDecoronation
大きなエマージェンスアングルを持つアバットメントは骨吸収を招く。
オッセオデンシフィケーションを用いたインプラント埋入
オーバーサイズドリリングのインプラントの安定性
フラップの厚みと減張切開。
矯正的挺出と骨移植の有効性の比較。
インプラント埋入は痛いのか?
唇側骨が1ミリ以下と薄い場合は約7.5ミリの垂直的骨吸収が生じる。
歯根破折の診断確定に、2年!
吉野らは、患者が症状(主として咬合痛)を訴えてから歯根破折の確定診断がつくまでに、75%の症例で2年を要したと報告している。
つまり「疑い」の大半は2年以内に決着がつくということだ。
(参考文献)吉野浩一:歯根破折の予兆を読む. 歯界展望, 127(6): 1049-1084. 2016.*****今回の報告で、歯根破折という診断が確定するまで、その多くは2年近くの期間を要することが分かりました。その2年間で、歯槽骨はかなり破壊されていることも多いので、一般的にはインプラントの治療期間が長くなるといわれています。しかしながら、抜歯即時インプラントでは、治療期間を短縮できる場合があるので、担当医に相談されるとよいと思います。やはり傾斜埋入よりも垂直埋入か。
第34回日本顎咬合学会に参加しました。
今回特に印象に残ったはS先生のご講演でした。
S先生はこれまでオールオンフォーをたくさん手掛けてこられたインプラントロジストです。
そのS先生のお話の中で、印象に残ったセンテンスを以下に列挙します。
1. オールオンフォーでは、主に傾斜埋入をするために、メンテナンスがやりにくい。
2. それゆえ垂直埋入をするようになった。
3. 3つのインプラントブリッジで対応するようになった。
4. 抜歯即時埋入は良い方法であるけれど、埋入深度が深めになる場合がある。
5. 深めの埋入なるとメンテナンスがしにくくなるので、GBRを行っている。
私も『傾斜埋入より垂直埋入の方がメンテナンスはしやすいだろう。また左側・前歯・右側のすべてをつなぐのはリスクが高いだろう。』と常々考えていたので、「うん、うん」と頷きながら講演を聴くことができました。