インプラントと血液型の最近のブログ記事

血液型と歯周炎

・GLT6D1遺伝子のイントロン2内にあるSNPが"クロ"と出たのだが、データベースを調べてみるとSNPrs1537415がどうも犯人らしい。
個々は通常シトシンなのだが、ここがグアニンに変わったSNPがあると、侵襲性歯周炎のリスクが50%くらい上がるらしい。
GLTは糖を転移する酵素で、血液型と関係する。
血液型は、細胞表面についている糖によって決まる。
A型のヒトの赤血球にはNアセチルガラクトサミン(GalNAc)が付いている。
それに対してB型ではガラクトース(Gal)が付いている。
これらの糖を引っ付けるための酵素がGLTである。
AB型はGalNAcとGalの両方が付いていて、O型ではどちらも付いていない。
(人はなぜ歯周病になってしまうのか? より)
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血液型により、歯周炎のなりやすさは異なる可能性があること分かりました。
しかしながら、今のところエビデンスといえる程のデータではないようです。
因みにその文献では、O型では歯周炎が多く、AB型では健全が多かったとのことです。
また、歯周炎で歯を失った人が、インプラント治療を受けた場合、インプラント周囲炎になるリスクが高いというエビデンスはすでに
ありますから、将来血液型とインプラント周囲炎の関係をテーマにした研究論文も出てくるかもしれませんね。

2014年7月15日

hori (09:42)

カテゴリ:インプラントと血液型

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