インプラントと全身の健康の最近のブログ記事

誤嚥性肺炎、80代が最多

誤嚥性肺炎は80代に最も多く、BMI値が低い入院時では、「CRP値が低い」「脳血管障害や認知症、神経疾患の依存が多い」「病院・介護施設に入院・入所している症例が多い」などの特徴があ
る。
東北大学医学研究科の香取教授らが行った大規模調査によるもの。
調査は、2019年に宮城県内の8つの基幹病院で入院治療を受けた肺炎患者1800人を対象に実施。
誤嚥性肺炎の割合は38.4%で、高齢者、特に80代に最も多く、08年時のピーク70代から高齢化の影響があったと分析している。
2週間以上入院した誤嚥性肺炎患者に対する嚥下機能を改善する治療の実施は51%、嚥下内視鏡検査は嚥下介入患者の20%、嚥下透視検査は5%にとどまっていた。
(アポロニア21 10月号 )
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誤嚥性肺炎は、80代の高齢者に多いことが明らかになりました。

2021年10月25日

hori (08:37)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

コロナ禍で院内感染対策費が対前年度比で35%増加

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、歯科医療機関における院内感染対策費に大きな変化が起きているようだ。
日本歯科医師会が行った「院内感染対策費に関する調査」によると歯科材料費は1か月間約10万円増加しており、中でも衛生用品の増加が対前年比35 %増と目立っている。
特に、マスクやグローブ、消毒用エタノールなどの購入量の増加、および購入単価の上昇が影響したようだ。
また、令和2年度中に感染対策費として新規に購入した物品の平均額は約90万円。
パーテーションや空気清浄機、自動検温装置を購入したという歯科医院が多かった。
加えて、診療から次の診療の間の清掃等準備時間が約3分増加。
これは、1日20人の診療をした場合、コロナ禍前と比較して診療後の清掃等準備に約1時間も多く時間を要しているということだ。
目に見えないところでの経費労力も増えている。
(Dentalism JULY 2021 NO.46 ) 
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コロナ禍で院内感染対策費が対前年度比で35%増加したそうです。
歯科医院は意外とクラスターが発生していないことと関係がある可能性があります。

2021年10月10日

hori (08:17)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

義歯で体重低下リスクが減少

65歳以上の5万3000人を対象とした調査で、歯が19本以下でも、義歯やブリッジの使用によって体重低下のリスクが減少することが明らかになった。
歯が20本以上の人と比べて、19本以下で義歯・ブリッジを使っていない人は体重減少のリスクが1.41倍高く、義歯・ブリッジを使用すると1.26倍と、体重減少リスクが約37%減少した。
(アポロニア21 2021年9月号 )
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インプラント治療により、糖質中心の食生活からたんぱく質や野菜を中心とした食生活に変化する場合は少なくありません。
そのような場合、筋肉量が増大し体脂肪率が減少するだけでなく、見た目年齢が若返る方も多いです。
一方、今回の研究では、体重の比較のみなので、体脂肪率や見た目年齢の変化についてはわかりませんが、義歯・ブリッジの使用により、体重減少リスクが約37%減少したとのことです。
BMIは標準よりも少し高めである方が、人間は長生きするというデータを元にすれば、義歯・ブリッジの使用により人間の延命は可能であるといえるかもしれません。

2021年10月 1日

hori (08:00)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

歯周炎はCOVID-19を重症化させるのか?

現在のところ、歯周炎がCOVID-19重症化にかかわる機序として、歯周病細菌を吸引することによる、新型コロナウイルスのACE2受容体の発言や下気道における炎症性サイトカインの誘発細菌によるスパイクタンパク分割による毒性の増加、ウイルスがポケット内に残留しやすいこと、好中球細胞外トラップが両方の疾患で生じること、重度歯周病における17型ヘルパーT細胞の反応によりサイトカインストームが誘発されやすくなることが考えられているが、これらはあくまで仮説である。
しかし、世界中の学者が仮説であっても歯周炎がCOVID-19を悪化させる可能性を指摘する一方、その逆は全く考えられず、現状で口腔衛生や詩集治療は良い結果を生み出す可能性があるとはいえるであろう。
(参考文献)
Marouf N, Cai W,Said KN, Dass H, Diab H, Chinta VR, Hssain AA, Nicolau B, Sanz M, Tamimi F. Association between periodontitis and severity of COVID-19 infection : A case-control study. J Clin Periodontol 2021 Feb 1 ; 10.1111/jcpe.13465.doi : 10.1111/jcpe.13435.
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歯周炎の診断基準がエックス線写真のみによるものなので不十分であるという意見があるものの、歯周炎とCOVID-19による死亡、ICUの治療および人工呼吸器の使用との間に有意な相関がみられたようです。
今後の研究報告に期待したいです。

2021年9月 1日

hori (08:16)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

外科的侵襲治療であるインプラント埋入手術によるARONJ発症リスクはさほど高くない。

・インプラント埋入によって生じたARONJ(術後2-10か月に発症)とインプラントの存在によって生じたARONJ(埋入後1年以上経過してから発症)では、後者の方が有意に発症しやすいということです。
この研究結果により、口腔内に埋入されているインプラントそのものがARONJのリスク因子となる可能性が明らかになってきました。
イメージとしては、外科的侵襲治療であるインプラント埋入手術こそがインプラント周囲にARONJを発症するリスクが最も高いと思っていたかもしれませんが、実際に調べてみるとそうではないようです。
しかし、科学的根拠の高い研究論文は依然としてありませんので、今後も十分な科学的情報を備えた研究が必要です。
(参考文献)
Escobedo MF, Cobo JL, Junquera S, Milla J, Olay S, Junquera LM. Medication-related osteonecrosis of the jaw. Implant presence-triggered osteonecrosis : Case series and literature review. J Stomatol Oral Maxillofac Surg 2020 ; 121(1) : 40-48.

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口腔内に埋入されているインプラントそのものがARONJのリスク因子となる可能性が明らかになってきました。
しかしながら、ARONJという状態は、名前は有名であるにもかかわらず、発生頻度は非常に低いので、個人的にはさほど重要視する必要はないように考えています。

2021年8月10日

hori (08:44)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

COVID-19感染で惹起される口臭は別格!

・COVID-19患者に特有の口臭が、発症前から認められる。
・舌背を中心とする粘膜組織の破壊が認められる。
というもので、当然両者は強く関連しています。
COVID-19患者に特有の口臭をもたらす主要原因物質ガダベリンと呼ばれる揮発性窒素化合物で、「死体の臭い」の原因とされているものです。
一般に口臭測定で対象ガスとされる揮発性イオウ化合物は、実のところ、そんなに臭いものではないといえます。
これに対してガダベリンは別格。
組織が破壊されてアミノ酸が分解した結果として発生する「死体の臭い」は、低濃度でも相当な悪臭と感じます。
COVID-19特有の口臭に、このガダベリンの臭いが含まれるのは、舌背を中心とする口腔粘膜の急性進行性の組織破壊が発生しているためです。
そのため、急にひどくなった口臭に悩んで歯科を受診した患者さんを検査したら、COVID-19だったという例もあります。
(アポロニア21 2021年6月号 )
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COVID-19に特有の口臭があり、しかもかなり強烈な口臭であることが明らかになりました。

2021年7月 5日

hori (08:52)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

ガムを咬むと唾液中IgAの分泌が2.5倍に。

ガムを噛むことで、口腔内の免疫グロブリンA (IgA)の分泌が2.5倍になる。
ロッテが順天堂大学の小林弘幸教授の監修で研究したもので、「薬理と治療」に論文掲載された。
研究では、24-52歳の男女20人に対して試験を行い、ガム咀嚼によるIgA分泌の変化を検証。
結果、ガム咀嚼時の安静時と比べて唾液分泌が促進され、口腔内のIgA分泌が2.5倍に増加した。
(アポロニア21 2021年5月号 )
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唾液には"IgA"という成分が含まれていて、身体の中に入ろうとする細菌類をシャットアウトし、鼻やのどなどのウィルス侵入の最前線で、防御の重要な働きをし、免疫力の強い身体を作っています。
新型コロナウイルスをガム噛みで対策できる可能性があるということになります。

2021年6月15日

hori (08:21)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

歯周病患者はCOVID-19関連の呼吸器合併症の発症リスクが高い。

レビューによれば、ドイツのミュンヘンで行われた最近の研究で、炎症性サイトカインであるインターロイキン-6のレベルの上昇が、COVID-19の入院患者における呼吸不全や最終的には人工呼吸器を要する状態となる強力な予測因子となることが明らかになった。
歯周病が放置されていると、この炎症性サイトカインの増加につながることが多い。
このことから、レビューの共著者であり、ロサンゼルスに拠点を置く歯周病専門医Shervin Molayem歯科医師は、既存の論文からも、歯周病患者に対してスケーリングとルートプレーニングを行うだけで、インターロイキン-6レベルを平均で3pg/ml下げられることが知られていると語る。
()レビューによれば、ドイツのミュンヘンで行われた最近の研究で、炎症性サイトカインであるインターロイキン-6のレベルの上昇が、COVID-19の入院患者における呼吸不全や最終的には人工呼吸器を要する状態となる強力な予測因子となることが明らかになった。
歯周病が放置されていると、この炎症性サイトカインの増加につながることが多い。
このことから、レビューの共著者であり、ロサンゼルスに拠点を置く歯周病専門医Shervin Molayem歯科医師は、既存の論文からも、歯周病患者に対してスケーリングとルートプレーニングを行うだけで、インターロイキン-6レベルを平均で3pg/ml下げられることが知られていると語る。
(Dental Tribune Japan Edition 3/2021 )
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歯周病患者はCOVID-19関連の呼吸器合併症の発症リスクが高い可能性があると新たなレビュー論文が結論付けられました。

2021年4月 5日

hori (08:12)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

咳・痰から何を疑うか?

・咳・痰から何を疑うか?
一般的病気:上気道炎、咳喘息、COPD、逆流性食道炎、ACE阻害薬、肺炎、副鼻腔炎・後鼻漏症候群
頻度は低いが忘れてはいけない病気:気道異物、うっ血性心不全、重症気管支喘息、肺塞栓症、結核、喉頭がん・肺がん
(ザ・クインテッセンス 2021年 3月号 )
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COVID-19も症状として咳がみられますが、他にも咳がみられる病気にはどのようなものがあるか列挙してみました。
なお、この中でも圧倒的に多いのが上気道炎ということでした。

2021年3月15日

hori (08:37)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

歯周病菌で食道がんリスク上昇。

・これまであまり検討されていなかった食道がん患者の口腔内所見と口腔内細菌叢の特徴を明らかにするため、食道がん患者と非がん患者を比較。
食道がん患者からはアグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス菌やストレプトコッカス・アンギノーサス菌が有意に多く検出された。
ロジスティック回帰分析によると、食道がんのリスクは、「歯垢中のストレプトコッカス・アンギノーサス菌の検出」で32.8倍、「唾液中のアグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス菌の検出」で5.77倍、「飲酒習慣」で17.1倍(参考)との結果が出た。
(アポロニア21 2021年2月号 )
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飲酒と食道がんは関連があると古くから言われていますが、飲酒よりも食道がんリスクの高い歯周病菌、ストレプトコッカス・アンギノーサス菌が存在することが明らかになりました。

2021年2月25日

hori (08:55)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

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