カンジタ菌による虫歯にはフッ素の効果が低い。
・フッ化物がカンジタ菌による酸産生を抑制できない。
東北大学口腔性科学分野の?橋教授らの研究グループは、本来は酸素のある環境で増殖しやすいカンジタ菌は、酸素が存在しない環境でも酸を作り出し、歯を溶かす可能性があることを解明した。
研究グループは、カンジタ菌がどのように酸を産生し、フッ化物の影響を受けるかを5種類のカンジタ菌を用いて実験を行った。
その結果、カンジタ菌が酸素のない状態でも酸を産生することを発見し、その酸が歯を溶かす作用を持つことが確認された。
さらに、虫歯予防に広く使われているフッ化物が、カンジタ菌による酸産生を抑制できないことが明らかになった。
これはカンジタ菌がフッ化物に対して非常に高い耐性を持つことを示している。
(アポロニア21 2025年5月号 )
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『虫歯予防にはフッ素!』と古くからいわれてきましたが、今回の研究でカンジタ菌で虫歯ができること、フッ素の予防効果は低いことが明らかになりました。