入れ歯は本当に安全なのか

インプラントは外科的な治療が必須となる一方で、入れ歯はそのような外科的な治療がないから安全だとおっしゃる患者さまがいます。本当にそうでしょうか?

このページでは、『入れ歯は本当に安全なのか?』というテーマで堀歯科医院の考えをまとめていきたいと思います。

これまで入れ歯は歯を抜歯した後に行われる最も一般的な方法のひとつでした。

そして入れ歯は、何となく安全な治療方法として、広く受け入れられてきた印象がありました。

しかしながら、入れ歯には、インプラントとは異なり、以下に示すような大きな問題があるのです。

入れ歯治療では、歯肉を圧迫するため、顎の骨が年間0.5?1.5?も吸収してしまうのです。このようなペースで顎の骨が吸収していき、10年経過すると・・・。

もうお分かりですね。入れ歯を長期間使用している患者さまの中には、顎の骨が大方なくなってしまったという方も少なくないのです。

また顎がやせればやせるほど、特に下顎の入れ歯では、安定が悪くなり食事がままならなくなります。お話しをする度に入れ歯が上下左右に踊っている方いるのはそのような理由からです。

また部分入れ歯では、残っている自分の歯にバネをかけて動きを小さくしているために、バネにかかる負担がどうしても大きくなってしまいます。

これは入れ歯の構造的な特徴が大きく関係しています。
インプラントは歯槽骨と直接結合している構造であるのに対して、入れ歯は歯槽骨―粘膜―入れ歯というという構造となっています。
インプラントは咬合力がかかっても動きませんが、入れ歯はクッションとなっている粘膜の厚みが部位によって異なるために、動きながら機能する装置であるといえます。

でも歯にかかるバネはしっかりと固定されていますよね。

すなわち、バネがかかる歯は動かないように固定されているのに、入れ歯は食事をする度に動くことになります。
そうなるとバネがかかった歯が次第に動くようになりますよね。

そうなるとバネをかけた歯からどんどん歯は喪失し、入れ歯は少しずつ大きくなるという経過をたどります。

つまり、入れ歯を安全であるとは言えないということになります。

2007年10月10日

hori (20:43)

カテゴリ:インプラントについて

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