洗口剤の使い過ぎで、血圧上昇?!

Tribbleらの研究グループでは、
1. 1日2回のクロルヘキシジン含有洗口液の使用は、使用開始後1週間で収縮期血圧の上昇をきたすこと、
2. クロルヘキシジンの使用を中止することにより、舌苔の硝酸塩還元菌量が回復・増加することを報告しています。
硝酸塩・亜硝酸塩・NO経路への口腔細菌叢の冠よを示したこれらのデータは、適切な頻度での舌政争による舌のマイクロバイオームの管理と十分な硝酸塩の食事摂取が、安静時収縮期血圧を改善する可能性があることを示しています。
(参考文献)
Tribble GD,et.al. Frequency of tongue cleaning impacts the human tongue microbiome composition and enterosalivary circulation of nitrate. Front Cell Infect Microbiol 2019 ; 9 : 39.
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洗口剤の使い過ぎにより、収縮期血圧が上昇する可能性が示唆されています。
なおこの研究で使用されているクロルヘキシジン濃度は0.12%であるのに対して、日本で販売されている洗口剤のクロルヘキシジン濃度は原液でも0.05%なので、日本製の洗口剤であれば、血圧上昇のリスクは低いものと考えられます。

2022年7月 5日

hori (08:07)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

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