長期に安定したインプラントを目指して : その10

スプリットクレスト法を併用しインプラント治療を行った方もインプラントの状態が安定してきたので、次のステップに入ります。

本日、プロビジョナルを仮着し、咬み合わせの安定を図ることとなりました。

骨幅のない部位へのインプラントはスプリットクレスト法を併用する場合があるのですが、このスプリットクレスト法とは、骨を前後に溝を入れ、そこを徐々に広げて若木骨折させ、ドリリングによる骨の喪失を最小限に抑えるという方法です。

仮に幅のない骨に対して、通常通りドリリングを行ってしまうと、ただでさえ骨がないというのに、一層骨がないという状態になってしまいます。

今回の症例もスプリットクレスト法を併用した効果もあり、術前の状態よりも骨幅が広くなりインプラント周囲にも骨が存在しております。

このスプリットクレスト法は、セミナーなどでもアドバンス(上級者向け)の内容に含まれているものですが、日本人の欠損症例に対して、インプラント 治療を行う場合、いわゆる"上級者向けのテクニック"を併用しないと、インプラント埋入ができない、あるいはしにくいというケースは堀歯科医院では少なく ないように思います。

インプラント治療を希望される患者さまのニーズに応えるためには、あらゆる上級者向けのテクニックも当たり前に出来なければならないと考えております。

2009年2月18日

hori (01:23)

カテゴリ:治療例

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