インプラントの不成功原因はプラークかオーバーロードか?

lsiderはサルを用いて実験し、インプラントにオーバーロードを与えたとプラーク形成を促進するために歯周ポケット内に縫合糸を置いた群を比較した場合、オーバーロード群では8本中5本のインプラントが喪失したのに対し、縫合糸群では喪失が認められなかったことを報告している。

また、Miyataらは、サルを用いて咬合面を100μm、180μm、250μmと高くして早期接触を与えた後にインプラントを評価した。

180μm高くしたクラウンでは、顕著なV字骨吸収が認められ、250μm群では、コントロールより2?3倍多い骨吸収が認められた。

100μm群の歯周ポケットに内に縫合糸を挿入した際、骨吸収は180μm群に類似していたとしている。

これらから咬合のオーバーロードがインプラントの不成功に繋がることを示唆している。

(参考文献)
lsider F. Loss of osseointegration caused by occlusal load of oralimplants. A clinical and radiographic study in monkeys. Clin Oral Imprants Res. 1996;7(2):143-152

Miyata T, et al. The influence of controlled occlusal overload on peri-implant tissue. Parts3:A histologic study in monkeys. Int J Oral Maxillofac Imprants. 2000;15(3):425-431

2012年4月14日

hori (15:30)

カテゴリ:インプラントについて

« インプラントは横向きの力に弱いのか? | ホーム | 保険適応のインプラント?! »

このページの先頭へ