MB2の発見率は、歯科用ルーペ使用で55.3%、マイクロスコープ使用で57.4%

・Buhrleyらは、上顎大臼歯の近心頬側第2根管の発見率が、裸眼で18.2%、歯科用ルーペ使用で55.3%、マイクロスコープ使用で57.4%と報告している。
マイクロスコープが設置されていない歯科医院でも、歯科用ルーペを使用することで、根管の見落としによる根管治療の失敗をある程度回避できる。
(参考文献)
Buhrley LJ, Barrows MJ, Begole EA Wenchus CS: Effect of magnification on locating the MB2 canal in maixillary molars. J Endod, 28(4): 324-327,2002.
*****
歯科用ルーペとマイクロスコープのMB2発見率に大きな違いがないことに驚かされました。
メルセデスと費用が大して変わらないマイクロスコープもあるので、企業はマイクロスコープによる歯科治療が一番良いと強調することでしょう。
またマイクロスコープで精密な治療をしていると謳っている歯科医院の広告も見かけますが、歯科用ルーペも歯科治療には同様に有益であることが推察されます。

2020年12月 5日

hori (08:59)

カテゴリ:インプラントと歯内療法

« 25歳以上の交叉咬合はあえて改善しない。 | ホーム | X線上でどのように樋状根を予測するのか。 »

このページの先頭へ