現在歯数が減ると、男性は女性より死に至りやすい。

・Nakazawaらは、高齢者を対象に現在歯数や咀嚼機能の低下、むせ、口渇といった口腔の健康状態を介入可能なリスク因子として選択し、その他のリスク因子と同時に死亡率への影響の大きさを人口寄与因子リスクとして計算し、比較を行った。
男性では現在歯数が18.2%と全リスク因子のなかで最も大きな値を示し、女性おいても現在数で8.5%と高い値を示した。このことから、現在数をより多く保つため、ライフコースを通じて歯の喪失を防ぐ介入を続けることは、脂肪を予防するうえで、重要な意味をもつことが示された。
(参考文献)Nakazawa N, et.al. Large contribution of oral status for death among modifiable risk factors in older adults: the JAGES prospective cohort study. J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2022 Mar 1 : glac052.
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死亡をもたらすリスク因子は多数ありますが、その中でも、男性では現在歯数が18.2%という全リスクの中でも大きな値を示したのに対して、女性では8.5%という相対的に低い値を示しました。
興味深い結果であると考えています。

2022年8月10日

hori (08:45)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

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