根管治療の予後判定は術後4年が目安。

・根管治療の予後判定は、一般的には術後4年が一つの観察期間の目安とされており、これを超えても治癒曲線はあまり変化しない。
従って以前の治療が4年未満に行われたもので、治療後、特に臨床症状の発現もないのであれば治癒中の病変という可能性も否定できないため、経過観察と判断してもよい。
(参考文献)
Ng YL, Mann V, Rahbaran S, Lewsey J, Gulabivala K : Outcome of primary root canal treatment: systematic review of the literature- part 1. Effects of study characteristics on probability of success. Int Endod J, 40 (12) : 921-939,2007.
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根管充填後に根尖部にエックス線透過像が存在しているからといっても、治癒過程で透過像がみられる場合もあるので、術後4年間は経過観察してもよいというエビデンスです。
思ったよりも長い印象を持ちました。

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