難治性歯内療法症例の約 40%が歯根破折関連。

難治性歯内療法症例として神奈川歯科大学病院に紹介来院(2013-2022年)した患者193症例に対する疾患原因解明のため、歯科用X線写真読影、およびマイクロスコープを使用した確定診断を行った。
その結果、難治性歯内療法症例の原因は、歯根破折(象牙質亀裂を含む)77例(39.9%)、穿孔31症例(16.1%)、ファイル破折23症例(11.9% )、非歯原性疼痛39症例(20.2%)、原因不明23症例(11.9%)に分類され、難治性歯内療法症例の約 40%が歯根破折に伴うことが明らかにされた。
さらに、歯根破折77症例のうち、根管象牙質に垂直亀裂の所見が25症例に確認された。
(歯界展望 2023年3月号 )
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インプラント治療希望の患者さんの歯の喪失原因で大きな部分を占めるのが、この歯根破折です。
歯根破折予防のために、当院では、歯やインプラントの位置、咬み合わせを重視した治療を行っています。

2023年5月15日

hori (08:54)

カテゴリ:インプラントと過剰な力

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