腸内細菌叢が整っていれば、歯周病重症化防止が可能に?!

①唾液や食べ物と一緒に歯周病菌が腸へと流れ込みます。
②腸の壁にある「M細胞」という特殊な細胞が、歯周病菌を体内に取り込みます。
③腸のリンパ組織である「樹状細胞」が歯周病菌を攻撃せよという命令を受け、特定の免疫細胞が活性化されます。
④腸で活性化された免疫細胞の一種であるTh17は、血液やリンパ液に乗って全身をめぐり、最終的に「敵が最も多い場所」である口腔内の歯肉に戻ってきます。
⑤口腔内に戻ったTh17は、歯周病の炎症を強めるだけでなく、破骨細胞に働きかけて活性化させてしまい、結果として歯槽骨の破壊を一気に進めてしまうのです。
腸内細菌が全くいないマウスの実験で、Pg菌を口や腸に入れても歯周病菌は発症しませんでした。
しかし、このマウスに「腸内細菌」を入れ、普通のマウスと同じ状態にすると一気に歯周病が悪化したのです。
つまり、腸内細菌叢が免疫細胞を悪玉化するか善玉化するかを決定づけるポイントであることが分かったのです。
このことは、腸内環境が整っていれば、たとえ歯周病菌が腸に入っても、過剰な攻撃命令は出にくくなるという可能性を示しています。
(Dent. File 2026.5 59 )
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腸内細菌がいない状態と腸内細菌叢が健全な状態を同じと考えるなら、腸内細菌叢が整っていれば、歯周病重症化防止が可能になるものと考えられます。

2026年6月 4日

hori (08:38)

カテゴリ:歯周病と免疫

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