3種類の有名インプラントの辺縁骨レベルの維持比較

3種類の有名インプラントの辺縁骨レベルの維持におけるインプラント表面の影響:システマティックレビューおよびメタ分析
Astra Tech OsseoSpeed(ATO)、Straumann SLA/SLActive(SLA)、Novel Biocare TiUnite(NBT)の3種に対して、インプラント埋入時、1年および5年経過時に測定された辺縁骨レベルの変化を調査。
1年後および5年経過時の全データの重みづけした解析では、ATOはSLAおよびNBTに対し辺縁骨の変化は有意に小さかった。
即時荷重のデータの比較では、1年後の辺縁骨の変化はATO対SLAおよびSLA対NTBに有意差を認め、5年後ではATO対NBTにのみ有意差を認めた。
1回法の手術プロトコルでの辺縁骨の変化を比較すると、1年ではATOはSLAおよびNBTに対し有意に小さく、5年後ではATOはSLAおよびNBTに対し変化量が小さかった。
2回法の手術プロトコールについて辺縁骨の変化を比較すると、1年ではATO対SLAおよびSLA対NBTに有意差を認め、5年後では3種類の表面間に有意差はなかった。
(参考文献)
Norton MRF, Astrom M.The influence of implant surface on maintenance of marginak bone leveks for three premium implant brands : a systematic review and meta-analysis. Int J Oral Maxikkofac Impkants 2020 ; 35(6) : 1099-1111.
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簡潔にまとめると、この3種のインプラントのうち、OsseoSpeedが最も予後が良く、TiUniteの表面性状を有するNovel Biocareが最も予後不良であることが明らかになりました。

2021年4月10日

hori (08:28)

カテゴリ:インプラント周囲炎

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