インプラントで痴呆症予防!

堀歯科医院には、昨日、今日とつまずいて転倒してしまい、大けがをしたという方が来院されました。

一人目の方は転倒したときに手をついたのですが、ついた手を骨折してしまい、整形外科で固定された状態での来院となりました。

また二人目の方は、転倒したときに腕で身体を支えることができず顔面を強打したために、顔面が左側だけ大きく腫れて紫色に変色しての来院となりました。

私がお口の中を拝見した際に、このお二方に共通だったのは、奥歯が欠損している状態でした。

奥歯が欠損していると、身体の重心がしっかりと奥歯があるときと比較して、ズレた位置にあるために、少し躓いたり、押されただけでも、すぐに転倒してしまう結果となるのです。

(まさに地に足がついていない状態というのは、このような状態をさすのだと思います。)

このおふた方は偶然にも大腿骨頭骨折には至りませんでしたが、万が一大腿骨頭骨折になれば、その時点から寝たきりが余儀なくされます。

(もしかすると、大腿骨頭骨折のような大けがになっていなかったために、堀歯科医院でのご予約に普通に来院出来たのではなかろうかという推測も出来るくらいです。

それを考えると、堀歯科医院の治療を中断した方の中には、大腿骨骨折したために、来院しようにも来院できなかった方もいることかと考えられます。)

これは日本人女性の多くは骨粗鬆症であるために、転倒すると骨折する方がどうしても多くなってしまうことに起因します。

そしてさらにお話しすると、中高年以上の高齢者が寝たきりになると、かなりの割合で痴呆症になるという事実があるということです。

痴呆症になると、もうご自身だけの問題だけではありません。

家族全員のライフスタイルにまで大きくあなたの痴呆症は影響を与えることでしょう。

結論を申し上げれば、このようなケース由来の痴呆症の対策には、どう考えてもインプラント治療がベストであるといえると思います。

一般にインプラント治療は高額であるという認識がありますが、整形外科での骨折の治療、寝たきり時の介護医療、痴呆症の際の終末医療という一連の流れの総和の治療費の合計を考えると、その予防処置としてのインプラント治療は大変、費用対効果の高い治療方法であると私は考えております。

私たち歯科医師は、今後増加の一途をたどると言われている高齢者大国、日本の将来を明るいものとする稀有な職業となると私は確信しております。

2010年7月14日

hori (11:54)

カテゴリ:コラム

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