長期に安定したインプラントを目指して : その1

今回のインプラントは、下顎臼歯部。

カバーキャップをヒーリングアバットメントに替えると同時に、遊離歯肉移植術を行いました。

骨造成を併用したインプラント埋入では、付着歯肉が歯冠側に移動してしまう傾向があるので、後から付着歯肉量を増大させる処置が必要となります。

インプラント埋入と同時にソフトティッシュマネジメントも行うこともありますが、インプラント埋入の際には、インプラント埋入自体のオペ時間を少しでも短縮したいので、付着歯肉が不足しているケースでは、後から付加的な処置を追加する場合も少なくありません。

骨を造成するハードティッシュマネジメント、付着歯肉の増大や前庭拡張などのソフトティッシュマネジメント、インプラント埋入の3つの処置を同時に 行う場合と比較して、それぞれ処置をそれぞれ単独に行う方が確実な治療結果が得られやすいというメリットがある一方で、患者さまの肉体的・精神的負担が増 大してしまうのがデメリットといえます。

症例に応じて、患者さまの性格に応じて、治療方針は替わるべき、替えるべきものと考えております。

2009年2月18日

hori (00:09)

カテゴリ:治療例

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