長期に安定したインプラントを目指して : その13

インプラントのシュミュレーションが完了しました。

今回のインプラントは、下顎左側5番相当部。

同じく6・7番も欠損が認められるのですが、その患者さまは、比較的条件の良い5番相当部にインプラントを、若干条件の悪い6・7番は義歯を選択されました。

左下だけでなく下顎右側や上顎にも欠損があるので、今回のインプラント治療に満足された時点で、他の部位にもインプラント治療を選択されると良いと考えています。

インプラント治療は決して費用の安い治療ではありませんので、試しに条件の良い部位にしてみるというのも悪くはありません。

ただ、今回のケースでいえば、5・6・7番相当部に最初に5番だけにインプラントを埋入し、後から6.7番にもインプラント治療を行う場合と、最初から5・6・7番相当部にインプラント治療を行う場合とでは、同じようで同じではありません。

私としてはもちろん後者の方がおすすめです。

その理由としては、一つ目は前者の場合にはオペの回数が2回になってしまうことが上げられます。

また二つ目は、少ない本数のインプラントを奥のほうだけに埋入するというのは、その治療を行う歯科医師サイドの視点では、前の歯が邪魔になってしま い意外と治療がしにくいということ、さらにいえば、その治療を受けている患者さまも当然お口を開いている時間が長くなるということも考えられます。

そう意味ではインプラント治療がうまくいく条件には、患者さまの協力も少なからず関係があるといえるでしょう。

2009年2月18日

hori (01:35)

カテゴリ:治療例

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