もしも、神経麻痺が生じたら・・・。

神経麻痺が生じた場合、院長も自院で何とかその患者の改善を期待して完結させようと努力する。

そこでビタミン剤、抗生剤、消炎鎮痛剤、ステロイド剤などを投与しながら、「経過観察期間」を設けられる。
しかし、「経過観察期間」が神経予後の命運を左右してしまう場合が時としてある。
それは、神経損傷直後から2-3週間が正常な修復機転が最も活発になる時期だからである。
ペインクリニックを担当するスタッフは、この時期をどう過ごすかが極めて重要と考えている。
この時期を逃すと患部の代謝は低下し、臨床上はいわゆる症状の固定化が認められるようになるが、紹介患者は発症後2-3か月以上を経過している場合が多い。
(デンタルダイヤモンド 2014年 5月号 より)
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当院では、インプラント治療の際の神経麻痺は経験がありません。
ただ、もしもそのような事態が生じた際には、いち早く、大学病院等の上位医療機関に紹介するのが良いと考えています。
(東北大学歯学部大学院に籍を置いていたこともあり、個人的には気兼ねなく大学病院に紹介をしています。)
紹介が遅れてしまうのは、自分のプライドが邪魔をするのかもしれませんが、医療従事者は、患者さんを中心に考えなくてはなりません。

2014年7月30日

hori (08:43)

カテゴリ:インプラントについて

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