血流量の影響を受ける歯と受けない歯の違い

従来からいわれている知覚過敏では説明できない現象として、同じような実質欠損があるにもかかわらず、知覚過敏の症状のある歯とない歯が存在する。
これはパラファンクションによって歯髄の血流量が影響を受ける場合と受けない場合があるためであると考える。
では、その血流量の影響を受ける歯と受けない歯の違いは何だろうか?
この答えは「根尖孔の位置」ではないだろうか。
パラファンクションによる変位を起こしたときに、根尖孔の位置によって圧迫を受ける歯と受けない歯があり、圧迫を受ける歯は虚血からの代償性充血を引き起こすが、受けない歯は当然血流量に影響がないので虚血が発生しないために、代償性充血も発生しないということである。
(ザ・クインテッセンス 2021年1月号 )
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パラファンクションによる変位を起こしたときに、根尖孔の位置により圧迫を受ける歯と受けない歯があることが明らかになりました。
パラファンクションが認められた患者さんで、当院で矯正治療を受けた方の歯牙の歯髄充血の発生頻度やその重篤度に着目して、CTで確認してみたいと思いました。

2021年2月 1日

hori (09:36)

カテゴリ:インプラントと歯内療法

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