1歳半で保育所に通っている幼児は、虫歯になるリスクが1.55倍高い。

・1歳半で保育所に通っている幼児は、日中に親の養育を受ける幼児と比べて、3歳になるまでに虫歯になるリスクが1.55倍高い。
岡山大学大学院医歯薬総合研究科の森田学教授と同大学病院予防歯科の横井彩医員らの研究で明らかになったもの。
これまで日本では、日中に祖父母から養育を受けている幼児や、祖父母と同居している幼児の虫歯リスクが高く、保育所へ通う幼児の虫歯リスクは低いことが報告されていた。
研究グループは、女性の社会進出によって幼児の保育環境が変化している中、保育所と虫歯との関係の変化に着目して調査。
どう結果について、「親の養育を受ける幼児は、保育所へ通う幼児と比べて、おやつの回数が少なかったり、毎日の歯磨きが習慣づけられていたりと、虫歯になりにくい生活習慣を送っていることが分かった」とし、虫歯予防につながる生活習慣を身に着けられるように保育所と一緒に取り組む重要性を指摘している。
 (アポロニア21 2020年12月号 )
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以前であれば幼児が、祖父母と同居しているケースは多く、虫歯リスクも高い場合が多かったものと考えられます。
一方、核家族化が進んだ現在では、おやつの回数が少なく、歯磨き習慣が徹底されているなどの理由により、親の養育を受ける幼児の方が虫歯リスクが低いという結果が明らかになりました。
興味深い結果ですね。

2021年1月10日

hori (08:32)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

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