直接法ファイバーコアが脱離しやすい理由

・CRを歯に接着する場合、エナメル質と象牙質では性質が全く異なる。

エナメル質との接着性は極めて強く、耐久性にも優れ、安定しているが、象牙質との接着は外力が加わらない部位以外は期待できないといえる。

(デンタルダイヤモンド 2020年1月号)

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繰り返し冠が脱離してくるケースでは、象牙質に接着を求めているケースが見受けられます。

例えば、直接法でのファイバーコアを用いたレジンコアが冠と一緒に脱離してくるケースでは、ファイバーコアにレジンが接着してはいるものの、根管にレジンが残っているケースは皆無であることから考えても、象牙質の接着はかなり弱いと考えられます。

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