下顎智歯抜歯ケースで0.35%に障害発生し、そのうち67%が半年後に完全回復。

2019年Cheungらは、約8年間に下歯槽神経障害を主訴として外来を訪れた4338件の下顎第三大臼歯の抜歯症例のうち0.35%に下歯槽神経障害が発生し、0.69%に舌神経障害が発生したと報告している。
なお、追跡調査した6か月間に下歯槽神経障害の67%、舌神経障害の72%が完全に回復したと報告している。
(参考文献)
Cheung LK, Leung YY, Chow LK, Wong MC, Chan EK, Fok YH. Incidence of neurosensory deficits and recovery after lower third molar surgery : a prospective clinical study of 4338 cases. Int J Oral Maxillofac Surg. 2010 Apr ; 39(4) : 320-6.
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8抜歯ケースで0.35%に障害発生し、そのうち67%が半年後に完全回復することが明らかになりました。
インプラントを智歯相当部位に埋入することはまれですが、仮にインプラント治療の際に同様な障害が発生した際も障害の完全回復するまでの割合や期間は参考資料と知っておいても良いと考えられます。

2025年7月15日

hori (08:04)

カテゴリ:インプラントの偶発症

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