歯根尖切除術後の垂直性歯根破折の発生についての後ろ向き研究

1999年9月-2018年12月に歯根切除法を受けた864名(男性45%、女性55%;52.00±13.97歳)の患者の1058歯を対象とし、術後の垂直性歯根破折の有無を後ろ向きに調査した。
歯根尖切除術が行われた1058歯の垂直性歯根破折の発生率は4%であった。
垂直性歯根破折の2/3は術後1年以内に発生した。
好発歯種は上顎小臼歯と下顎大臼歯で、下顎大臼歯の近心根がもっとも高頻度であった。
(参考文献)
von Arx T, Maidonado P, Bornstein MM. Occurrence of vertical root fractures after apical surgery : A retrospective analysis . J Endod 2020 ; 47(2) : 239-246.
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歯根尖切除術が行われた1058歯の垂直性歯根破折の発生率は4%という結果でした。
思った以上に予後が良いことに驚かされました。
また歯根尖切除術を行った歯牙に垂直性歯根破折が発生するのあれば、比較的早期にそれは発生するものと考えてよいと思います。

2021年9月 5日

hori (08:28)

カテゴリ:インプラントと過剰な力

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