4-IODは顎堤の吸収を守る。

・4本のインプラントを埋入した4本支持で、床をつけて加圧すると、インプラントが7割、顎堤が3割の支持割合になります。
ところが、前方2本だけのインプラントだと、インプラントが3割、顎堤が7割になると口腔内の測定から分かりました。
つまり、台形状に4本のインプラントで支持することで、インプラントが咬合支持の7割を負担してくれるの顎堤を吸収から守るのです。
(デンタルダイヤモンド 2018年1月号 )
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海外での下顎無歯顎の治療方法は、2-IOD、すなわち2本のインプラントを支持するオーバーデンチャーが第一選択であると聞きます。
しかしながら、2-IODを長期間にわたり使用すると、臼歯部の顎堤に過大な力がかかり、歯槽骨の吸収を惹起するそうです。
すなわち、2-IOD治療後に長期間が経過すると、下顎に固定性のインプラントブリッジの適応が困難となる可能性があるということなります。
そのような意味では、インプラントの本数をもう2本だけ追加して、4-IODの方が顎堤吸収という側面からは妥当性があるかもしれません。

2018年2月20日

hori (08:45)

カテゴリ:インプラントオーバーデンチャー

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