インプラントで誤嚥性肺炎を減らせるか。

・また誤嚥性肺炎も重要です。
75歳以上の老人ホームで、直接死因の1位になっています。
85歳以上となると、一般の人をすべて入れても誤嚥性肺炎が1位です。
8020運動を達成された方は誤嚥することが非常に少ないのです。
というのも舌骨を固定して前上方に持ち上げるには、咬むことが必要なのです。
つまり、咬める歯がないと非常に飲み込みづらい。
総入れ歯を装着している人と、同じく歯がなくて総入れ歯を入れていない人の比較では、総入れ歯を入れているだけでも、3倍誤嚥性肺炎を防げるということが分かっています。
固定式のインプラントであれば、もっと有効になるであろうと思われます。
そういう具体的な健康面以外にも、口元に自信を持つと、女性だと化粧まで変わるくらい、皆さん自信を持つわけです。
つまり、現在、歯がない者にとっては、"咬める"、"健康"、"美容"の3つが兼ね備えられる方法では、インプラントが一番の近道ではないかと思います。
義歯でも確かに咬むことはできるようになりますが、口輪筋の閉鎖がないと、総義歯は維持できないので、普通のスマイルラインは獲得できません。
つまり総義歯では、ストレスなく笑うことができないのです。
ストレスを感じずに笑うだけで、脳の中から、いわゆる快楽物質というのが出ますよね。
あれがいわゆるがん予防などになると言われていますが、動かない、取れないインプラントによってストレスなく笑えることは、健康にもつながるのです。
Quint DENTAL AD chronicle 2016 より)
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総入れ歯を装着している人と、同じく歯がなくて総入れ歯を入れていない人の比較では、総入れ歯を入れているだけでも、3倍誤嚥性肺炎を防げることからも、全く歯がない人がインプラント義歯を装着するようになると、総義歯以上に誤嚥性肺炎は減少するかもしれません。
また、総義歯をうまく使いこなせる人の特徴は、どちらかというと無表情な方が多いように感じます。
これはすなわち、口輪筋の閉鎖が十分にあり、義歯内面に空気を入れないような口腔環境を自然と体得できている方ともいえます。
よくあるケースが、上顎の義歯安定剤を使用されている方には、以下に述べるような特徴があるように感じています。
・下顎前歯が残存している。
・臼歯部の歯肉が薄い。
・咬合力が強い。
・笑顔がステキ。(普通のスマイルラインが獲得されている。)
このようなタイプの方は、インプラント治療をされると満足度が高いと思います。

2016年4月25日

hori (16:20)

カテゴリ:インプラントと全身の健康

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