インプラントの安定性

堀歯科医院では、インプラント治療の際に、CTによる画像解析を行っております。


今回は下顎両側4・5・6・7番相当分に、8本埋入予定の患者さまのインプラント埋入シュミュレーションが郵送されてきました。


この方は歯磨きも上手で、歯周病のメンテナンスにも定期的に来院される大変生真面目な方です。


それでも下顎の臼歯部はほぼ全滅で、長らく部分入れ歯を使用されていました。


歯磨きが上手なのに、歯をどうして喪失する結果となったのか。


その原因のひとつには、負担可能以上の力が歯にかかってしまったことが考えています。 


そのため、クリーニングを繰り返し行っていても、それだけでは十分ではありません。


入れ歯やブリッジなど残っている歯に負担が大きくかかってしまうような治療方針を選択することで、残っている歯の寿命が短くなってしまっていることを知る必要があるでしょう。

インプラントが長期に亘って安定するためには、力のコントロールも重要であるということです。


現在、インプラントを埋入すること自体は、それほど困難ではなくなりました。


でも、インプラントを長期に亘り安定して使用できるかどうかは、実は咬み合わせを専門とする歯科医師が、いかにインプラントにかかる力をコントロールできるかによる部分も、結果に影響を与えると考えています。


私も"咬み合わせ認定医"ですが、本物の"咬み合わせ認定医"であると認定してくれる相手は、実はそれを私に与えた"顎咬合学会" ではないと考えています。


私が思うに、本物の咬み合わせ認定医と認定してくれる相手は、堀歯科医院に来院しインプラント治療を受けた患者さま、ひとりひとりであり、 それは、10年後、20年後に、私に対して、そして堀歯科医院に対して下されるものと考えています。


堀歯科医院では、私にしてもはるみ先生にしても、毎週のようにセミナーに出かけては、研鑽を続けていますが、20年後に本物の" 咬み合わせ認定"、"本物の優秀な歯科医師"という評価を頂くことができるようにするための必要条件であると考えています。

2007年10月18日

hori (20:37)

カテゴリ:治療コンセプト

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