入れ歯を入れると歯がなくなる理由

入れ歯はなんだかんだ言いながらも、バネのかかった歯がダメになり、少し入れ歯の大きさが大きくなる方が多いのが現状です。

それでは、入れ歯のバネのかかる歯はなぜだめになるのでしょうか。

その一つの原因は虫歯です。

入れ歯のバネは、自浄作用が期待できる唾液の流れを邪魔するので、バネのかかった歯は虫歯になりやすいのです。

またもう一つの原因は歯槽膿漏です。

実は歯槽膿漏は、単に歯磨きが悪いだけで発症するものではありません。

歯磨きが悪くて歯槽膿漏のバイ菌が歯をダメにするのは割と広く知られておりますが、それに加えて、その歯に横方向に揺さぶる力が持続的にかかる場合、急激に歯槽膿漏は進行します。

バネは歯にピッタリとしていて、その後ろ(あるいは前)に歯のないところに入れ歯があるとしましょう。

入れ歯の部分は粘膜の厚さ分、咬むと沈み込みますが、バネはピッタリと歯を抑えているので、歯には抜くような力が持続的にかかるのです。

これがバネがかかった歯がダメになるもう一つの原因です。

それでは、残された歯の数を減らさないようにするためにはどうした良いのでしょうか。
答えはいたって明確です。

『残された歯の犠牲の元に、歯がない部分を咬めるようにする』という治療方針を受け入れないということです。

これはブリッジについても同様のことが言えるのです。

2011年2月12日

hori (11:19)

カテゴリ:コラム

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