審美インプラントの弱点

・アンダーカットが2ミリ以上になると、1ミリに設定されたときよりも、セメント残遺は有意に多くなる。

ただ、部位特異性に関して、臼歯部に多い傾向が認められるもの、有意差は示されていない。

(参考文献)
Atieh MA, Alsabeeha NH, Faggion CM Jr, Duncan WJ. The Frequency of Peri-Implant Diseases: A Systematic Review and Meta-Analysis. J Periodontol 2012 Dec 13.


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審美的なインプラント治療を行う場合、インプラントを深め埋入すること、そして、インプラントがあたかも天然歯が萌出しているかのようにインプラント-インプラント間あるいはインプラント-天然歯の間の歯肉を十分つくることが条件となります。

このような場合、どうしてもインプラント周囲の掃性が不良となる傾向があります。

これはインプラント幅径よりも歯冠幅径の方が大きいために生じるものと考えられます。

今回紹介した論文によると、インプラント幅径と歯間幅径の差が2ミリ以上になると、セメントリテインの場合、統計学的有意にインプラント周囲炎を惹起することが明らかになりました。

やはり、歯を一度失った過去をもつ人に対しては、『審美性ではあるけれど長期安定しないインプラント』よりは、『審美性はそこそこであるけれど、長期に安定するインプラント』を行うべきであると個人的には考えています。

2013年12月14日

hori (14:23)

カテゴリ:インプラントについて

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