喫煙はインプラント周囲炎の発症を31倍上昇!

Rinkeらは89名のインプラント患者を対象に、インプラント周囲疾患の横断的調査を行った。

歯周炎の既往がない場合は、プロフィラキシス(予防処置)を含むメインテナンスプログラムを実施し、歯周炎の既往がある場合は、サポーティヴぺリオドンタルセラピーを行った。

インプラント埋入後、最初の1年は3か月ごと、その後は6か月ごとにリコールし、2-11年後のインプラント周囲炎に罹患率を調査した。

その結果、89名のうち10名がインプラント周囲炎に罹患していた。

これら10名のうち2名は非喫煙者であるが、この2名はメインテナンスに定期的に来院していなかった。

残り8名は歯周炎の既往のある喫煙者だった。

また、喫煙はインプラント周囲炎の発症を31倍上昇させた。

(参考文献)
Rinke S, Ohl S, Ziebolz D, Lange K, Eikholz P. Prevalence of peri-implant disease in partially edentulous patients: A practice-based cross-sectional study. Clin Oral Implant Res 2011;22:846-833. 

2013年7月20日

hori (08:22)

カテゴリ:インプラントについて

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