現在歯数とアイヒナー指数が咀嚼に与える影響

・現在歯数とアイヒナー指数が咀嚼に与える影響
現在歯数でみると、咀嚼できる割合が有意に増加するのは20本以上の集団であり、そのオッズ比は4.3倍でした。
これに対して、アイヒナー指数はグループCからAに進むにつれオッズ比は有意に上昇し、欠損歯のないA1では無歯顎に対して12.7倍も高かったのです。
この事実は、現在歯数よりも咬合支持域の状態の方が、より鋭敏な咀嚼能力の指標である可能性を示唆しています。
(参考文献)
小林修平編, 花田信弘ほか:高齢者の健康調査における全身状態の評価と口腔健康状態との関連 総括報告, -8020者のデータバンクの構築について-. 口腔保険協会, 東京, 2000.
*****
80歳で20本以上の歯のある人の数は、増加傾向にあると聞きます。
一方、現在歯数とアイヒナー指数が咀嚼能力に与える影響についての研究報告では、咬合支持が2つ以上あるアイヒナー分類B-2以上で有意差をもって咀嚼能力が高いという結果でした。
また、現在歯数が20本あっても、咬合支持域ゼロ(前歯の咬合接触のみ)のB-4の咬合接触状態はありますし、いわゆる"すれ違い咬合"の状態や片側無歯顎の状態は、上下無歯顎の状態よりも咀嚼能力が低いというデータが出ています。
そのため、現在歯数での評価よりも、アイヒナー指数の方が咀嚼能力を図る上で的確であると考えられます。
さらに、これは天然歯でのデータですが、同じインプラント治療でも、咬合支持数が増加する方向でインプラントを用いなくてはならないと考えております。

2019年7月25日

hori (08:59)

カテゴリ:インプラントとブリッジ

« なぜ侵襲性歯周炎という診断名はなくなったのか。 | ホーム | サージカルガイドを用いた逆根管治療 »

このページの先頭へ