歯の破折強度に対する水酸化カルシウム長期根管貼薬の影響

・歯の破折強度に対する水酸化カルシウム長期根管貼薬の影響
ヒツジ切歯根管内への水酸化カルシウム製材の長期貼薬は、歯の破折強度に影響を与えないことが示唆された。
したがって、歯根破折の原因として、水酸化カルシウムの使用よりも歯根象牙質が薄くもろいといった形態学的要因が重要と考えられた。
(参考文献)
Kahler SL, Shetty S. Andreasen FM, Kahler B. The effect of long-term dressing with calcium hydroxide on the fracture susceptiblity of teeth. J of Endod. 44 (3) : 464-469, 2018. doi: 10.1016/j.joen.2017.09.018.
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これまで水酸化カルシウムという貼薬剤を長期間使用すると、歯根破折を誘発するとされてきましたが、それらの論文報告とは全く結論の異なる論文があるようです。
統一的見解が得られていないので、今後のさらなる研究成果を期待したいです。

2019年7月 1日

hori (08:50)

カテゴリ:インプラントと歯内療法

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