「歯性上顎洞炎」の割合は意外と多い。

・上顎洞は上顎骨内に存在する空洞で、容積は約15ml、自然口を介し中鼻道と交通している。
上顎洞底から最も近い値は、上顎第一大臼歯の口蓋根で0.83ミリ、次に第二小臼歯、第一小臼歯と続き、平均は1.97ミリとの報告がある通り、解剖学的にも非常に近接しているといえる。
・上顎洞炎のうち、「歯性上顎洞炎」の割合は4割に及んでいるとの報告がある。
(参考文献 )
Patel NA, Ferguson BJ. Odontogenic sinusitis: an ancient but under-appreciated cause of maxillary sinusitis. Curr otolaryngol Head Neck Surg. 2012 ; 20(1) : 24-28.
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上顎大臼歯部にインプラント埋入を行う際には、隣在歯が感染根管ではないか注意する必要があります。

2019年4月25日

hori (08:29)

カテゴリ:インプラントと歯内療法

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