下水管ウイルスが根管感染を予防?!

・下水管ウイルスが根管感染を予防?!
下水道から採取されるウイルスが、薬剤耐性を持つ細菌が作り出すバイオフィルムを破壊し、特に歯科治療後の根管治療後の根管の感染を予防することができる。
イスラエル・ヘブライ大学のLeon Khalifa氏らの研究チームが、エルサレムの下水管から取り出したEDFG1と呼ばれるバクテリオファージにより、バンコマイシン耐性のあるE.feacalisを溶解する治療法を開発した。
バクテリオファージにより細菌を溶解し、根管の感染を予防する治療法が従来の抗生剤による方法よりも効果的で安全であることを示す一例として、「Applied And Environmental Microbaiology」誌4月号に発表したもの。
(アポロニア21 2015年6月号 )
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根管治療薬として欧米では第一選択とされている 水酸化カルシウムをして根管治療を行っても、難治性の感染根管には、E.feacalisが棲息すると聞きます。
今回紹介したエビデンスによると、このE.feacalisを撃退することができるウイルスが下水道から採取することができるそうです。
まだ一般歯科臨床に応用される段階ではないのでしょうけれど、インプラントが必要とならないようにするためにも、今後に期待したいところです。

2015年8月 5日

hori (15:50)

カテゴリ:インプラントと歯内療法

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