充填不成功率は、飲酒者・喫煙男性で高い。

・研究チームは、治療後2年以内の充填不成功率は、飲酒者で高く、総合的な充填不成功率は喫煙男性で高くなることを見出した。
さらに、歯の中に認められる酵素のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP2)の遺伝子の違いが、充填不成功の増加と関係していた。
そこで研究者らは、MMP2が充填材と歯の表面の間の接着材を分解することができ、これにより不成功に至っているのではないかと仮定した。
しかし研究者らによると、何らかの確定的な結論を得るにはさらなる調査が必要とのことだった。
(DENTAL TRIBUNE 2018 Vol.2 No.1 )
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コンポジット等の充填処置の不成功率が、飲酒者や喫煙男性で高いとのことでした。
飲酒をするとブラキシズムの程度や頻度が増大しますから、飲酒者で充填不成功率が高いのは理解できます。
一方、喫煙男性で充填不成功率が高いことについては、喫煙により歯の中の酵素のMMP2に遺伝子変異が生じているのかもしれません。
また、喫煙女性ではなく喫煙男性で充填不成功率が高いのは、喫煙量が女性よりも男性の方が多いことと関連があると推測されます。

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