根尖が閉塞している根尖部透過像を認める症例でも62.5%が治癒

・Hasselgrenによると、根尖が閉塞している症例において、術前のデンタルエックス線写真で根尖部透過像を認める症例でも62.5%が治癒したと報告されている。
(参考文献)
Hasselgren G: The prognosis for endodontic treatment of obliterated root canals, J Endod, 14: 565-567, 1988.
*****
根尖部に大きな病変が存在する歯の根管治療を行う場合、何が何でも根尖まで穿通しなければ治癒しないと思い込んでいる人も多いと考えられます。
しかしながら、穿通させることができた場合と比べれば治療成績は下がりますが、適切な根管治療が行われれば、術前のデンタルエックス線写真で根尖部透過像を認める症例でも62.5%が治癒したと報告されています。
根管が高度に石灰化しているようなケースでも、歯内療法を行う価値はあるということになるでしょう。

« プロトンポンプ阻害薬(PPI)は、インプラントの喪失率が高い。 | ホーム | 2根管性の上顎切歯の頻度は、男性で有意に高い »

このページの先頭へ