オッセオインテグレーションの喪失原因

オッセオインテグレーションの喪失原因としては、炎症によるものと力によるものがある。
後者においては、過度の生体力学的荷重が付加されると応力集中が歯頚部の骨-インプラント境界面に生じ、インプラント頸部のオッセオインテグレーションの消失が引き起こされることになる。
過重負担を発症する原因としては、一般に以下のことが挙げられる。
1.骨質不良な部位に埋入したインプラント
2.インプラントの位置または数が、インプラントへの荷重をインプラント表面に理想的に伝達するように埋入されていない。
3.咬合力が強い患者で異常咬合習癖がある。
4.上部構造が正確にインプラント体に適合していない。
5.上部構造のフレームに撓みがある。
6.咬合のバランス(咬合接触が均一でない)。
(クインテッセンス・デンタル・インプラントロジー 2022vol.29 )
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インプラントの喪失原因も様々あるかと思います。
個人的には、最少のインプラント数で、患者さんの最大のQOLを獲得するために、どのような治療計画を立案するべきかが重要であると考えています。

2022年10月15日

hori (08:14)

カテゴリ:上顎前歯部のインプラントの

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