外科用テンプレートの設計のリスク

サージカルガイドの設計
ケースにより治療計画を正確に外科手技に反映させたいときはソフトウエア上でサージカルガイド(外科用テンプレート)を設計する。
しかし、アーチファクトやドリルシリンダーの高さ制限または患者の開口量などの問題点が多く存在することがあり、注意が必要である。
(参考文献)
Rosenfeld A, et al: Use of prosthesis-generated computed tomographic information for diagnostic and surgical treatment planning.J Esthet Dent10(3): 132-148,1998.
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サージカルガイド(外科用テンプレート)を口腔内に装着した状態でCT撮影したデータが必要であるために、どうしても画像データはアーチファクトを含むものとなり、読影が相対的に困難になります。
また、外科用テンプレートを使用する時点で、ドリルシリンダーの高さの分、長いドリルを使用する必要が あるために、開口量が少ない患者さんでは、外科用テンプレートを途中から外して、フリーハンドでドリリングする必要が出てきます。
(歯を失っている人は、口を大きく開いているのに、術者には開口量が不足していると感じる、いわゆる"骨格が悪い患者さん"が多いので、ドリルシリンダーの高さの分さらに長いドリルを使用することが、事実上無理という場合もあります。)
そうなると、インプラント手術前に用意してあったプロビジョナルを改造しないと入らない場合もあり、実際には頭で考えていたものより手術が難航するリスクがあります。

2014年11月30日

hori (08:13)

カテゴリ:サージカルガイドの埋入誤差

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