外科用テンプレートの精度はいまだ懸案されている。

・外科用テンプレートは画像上での治療計画を正確に外科手技に反映させることを可能にします。
しかし、その精度に関してはいまだ懸案されています。
・近年では、シュミュレーションソフト上でインプラントの位置情報を取り込んだCAD/CAMによる外科用テンプレートの利用も、臨床では行われ始めています。
利点としては、技工操作がなくなる、フラップレスの埋入にも対応できるなどが挙げられますが、反面、精度や合併症の問題はいまだ十分な検証がなされていません。
現時点での使用に際しては十分な注意が必要です。
(参考文献)
Jung RE,et al: Computer technology applications in surgical implant dentistry: a systematic review. Int J Oral Maxillofac Implants 24 Suppl:92-109,2009,Review.
Hammerle CH, et al: Consensus statements and recommended clinical procedures regarding computer-assisted implant dentistry. Int J Oral Maxillofac Implants24 Suppl: 126-131, 2009,PubMed PMID: 19885440.
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外科用テンプレートの精度が、現在は疑問視されているというエビデンスです。
また、精度に問題があるだけでなく、外科用テンプレートを装着した状態でのドリリングは、冷却が不足するリスクがあり、骨壊死を生じるリスクがあります。
外科用テンプレートがドリリング時の冷却を阻害するからです。

2015年1月15日

hori (08:35)

カテゴリ:サージカルガイドの埋入誤差

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