インプラントを破壊するリスクがある食品

・食品硬度表(齋藤滋、咬まない子は本当にダメになる、風人社、1997:84-85)
極めて困難な避けたい食品
ビフテキ、なまこ、酢だこ、トリ貝、あさり、はまぐり、くらげ酢のもの、貝柱、フランスパン、食パンの耳、らっきょう、セロリ、きんぴらごぼう、おこし、するめいか、固焼きせんべい
食品の硬さそのものの数値ではなく、実際の咀嚼運動に関連させての評価になっています。
力の診断に使用する以外にも、患者さんにみせて注意を促すことにも使います。
(歯界展望 2017年6月号)
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歯が過大な咬合力で破壊されるケースは少なくありません。
その後、その部位にインプラントをしてナイトガードを毎晩使用していただいても、破壊されるリスクが今回のその患者さんの食べ物の好みです。
個人的には、インプラント治療によって、歯のことを考えずに、食事を楽しめる状態を提供することが、私に与えられた使命と考えています。
ところがインプラントを守るためには、それを破壊する可能性がある食品については、前もって把握していただき、できればそれを控えてもらう配慮が私たち歯科医師には必要かもしれません。

2017年7月25日

hori (11:42)

カテゴリ:インプラントと過剰な力

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