歯肉退縮と根面う蝕

・歯周治療の後によく起こる歯肉退縮と根面露出。
根面のセメント質はSRPによって薄くなっているか剥がれているので、象牙質が歯肉縁上バイオフィルムに直接触れます。
エナメル質の臨界pHは5.5ですが、象牙質の臨界pHは6.5です(象牙質は脱灰しやすい)。
バイオフィルムのpHを5.5にするほど強い酸を出せるのはミュータンス連鎖球菌などに限られますが、pHを6.5程度にする弱い酸を出せる細菌種はたくさんいます。
しかも、これらの菌は砂糖がなくても炭水化物があれば酸を出すので、甘いものを食べない中高年でも、ごはんや麺類の糖質で根面う蝕ができます。
根面う蝕の発生はあったという間です。
(歯科衛生士 2019年6月号 )
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メンテナンス等で歯周病が安定した状態を維持できる可能性はありますが、今度は根面う蝕の問題が出てきました。
根面う蝕は歯冠部にできたう蝕とは異なり、う窩と神経の距離が近いために、う蝕が容易に神経に到達します。
またその部分から歯根破折を起こす場合もあるので、インプラントと咬み合う天然歯やインプラントと隣合う天然歯では、状態のよくない天然歯は抜歯する方が良い場合もあります。

2019年8月 5日

hori (09:35)

カテゴリ:インプラントと過剰な力

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