10代の咀嚼力に問題あり。

日本歯科医師会が全国の15歳から79歳の男女1万人を対象にした実施した「歯科医療に関する一般生活者意識調査」(2022年)で、若年層の口腔機能の実態が明らかになってきた。
「滑舌が悪くなることがある」や「食べこぼしをすることがある」など、6つの口腔の機能の機能不全が疑われる症状を提示し、一つでも経験があるかを質問したところ、10代で48.3%、20台で40.6%と半数近くが何らかの症状を経験していることが判明。
中でも、「滑舌が悪くなることがある」と回答したのは、10代で30.3%、20代で26.5%と30代から50代に比べて多かった。
また、10代は咬む力も未発達の傾向があり、「硬い食べ物より柔らかい食べ物が好き」53.6%、「硬いものを食べると咬み切れないことがある」40.3% 40.3%と両方とも全世代で最多だった。
さらに10代の48.3%が「食事で咬んでいると顎が疲れることがある」と答えており、70代の2.7倍にも上っている。
歯並びや歯の白さなどの 見た目に気を遣っている若年層だが、口腔機能の発達が不十分な疑いも垣間見える結果となった。
(Dentalism Feb.2023 No.55 )
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日本人の平均的な歯並びが何かしらの歯列不正があるように感じています。
歯の重なりが認められなくても、ガミースマイルという歯列不正の一種で、骨格に異常が認められるケースも最近では割と頻繁に目にするようになってきました。
ガミースマイルに対する対処は、いわゆるセラミックス矯正という方法もありますが、RAMPA療法という骨格を改善する、より本質に近い治療方法も最近開発されつつあります。

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