2024年4月アーカイブ

口腔細菌の共生で口臭物質が増大。

大阪大学大学院歯学研究科天野教授らにより、口腔常在細菌のSg菌とFn菌が共生をすることで、口臭原因物質メチルメルカプタンが約3倍に増えることが分かった。
(アポロニア21 2024年4月号 )
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何らかの方法で、メチルメルカプタンが産生される経路を阻害することができれば、口臭を減らすことが可能と考えられます。

2024年4月25日

hori (08:17)

カテゴリ:インプラントと口臭

セメント質剥離は術前に確定診断できるものが約56%。

・セメント質剥離は術前に確定診断できるものが約56%、術後に診断されたのが約44% であったとの報告もある。
(参考文献)
Lin HJ, Chan CP, Yang CY, Wu CT, Tsai YL, Huang CC, Yang KD, Linn CC, Chang SH, Jeng JH : Cemental tear. Clinical characteristics and its predisposing factors. J Endod. 2011 ; 37(4) : 276-284.
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セメント質剥離は術前に確定診断できるものが約56%存在することが明らかになりました。

2024年4月15日

hori (08:58)

カテゴリ:上顎前歯部のインプラントの

喫煙が虫歯リスクを高める4つの理由

1. 煙草に含まれるニコチンの影響により、虫歯の病原菌であるS.mutansのバイオフィルムが厚くなる。in vivoの研究でニコチンはS.mutans およびS.sanguisを増加させたとする報告もある。
2. 唾液中の免疫物質であるsIgA(分泌型免疫グロブリンA)が減少する。
3. 喫煙をすると唾液pHが低くなる。非喫煙者のpHは7.00だったのに対して、喫煙者は6.75±0.11で有意に低かったとする報告がある。
4. ニコチンにより口腔乾燥が起こる可能性がある。
(参考文献)
Huang R, Li M, Gregory RL : Effect of nicotine on growth and metabolism of Streptococcus mutans. Eur J Oral Sci, 120 (4) : 319-325,2012.
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喫煙は歯周病リスクやインプラント周囲炎リスクだけでなく、虫歯リスクも高めることが明らかになりました。

2024年4月 5日

hori (08:04)

カテゴリ:インプラントと喫煙

インプラント埋入時における出血。

・重大な出血リスクとなる舌下動脈、オトガイ下動脈も存在する。
生命を脅かす口腔底への出血は術後数時間たってからでも起こりうるので、下顎前歯部において舌側の穿孔は決して起こしてはならない。
術前のCT画像で精査し、動脈の進入孔付近にインプラントを配置しないようにすることも肝要である。
(参考文献)
Budihardja AS, Pytlic C, Haarmann S, Holzle F. Hemorrhage in the floor of mouth after second-stage surgery: case report. Implant Dent. 2006 Jun ; 15(2)148-52.
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下顎前歯部および下顎小臼歯部の舌側の穿孔は、生命を脅かす出血に繋がる可能性があるので注意が必要です。

2024年4月 1日

hori (15:57)

カテゴリ:インプラントの偶発症

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