2008年3月アーカイブ

インプラント治療にはやはり診査・診断が重要!

インプラント埋入希望の方のCTシュミュレーションが完了しました。

今回のインプラントは、骨の高さも幅も一見すると十分にあるのですが、下顎骨形態が舌側に大きくくびれている症例で、ファイナルの方向まで考えると、インプラント埋入のベストな方向と長さは、『この一点しかない!』というくらい、実は難易度の比較的高い症例でした。

CTによるシュミュレーションを行った場合、そのような下顎骨形態は一目瞭然で判断できますが、仮にCTによるシュミュレーションをしない場合、手指や器具によるボーンサウンディングが必ず必要となります。

最近、各種インプラントメーカーも競争が激化しているからか、『掘って埋めればくっつきますから、使ってくださいよ〜。』などといった非常に安易な言葉で営業をかけてくるインプラントメーカーもあります。

CTは一つの診査手法でしかないことには違いありませんが、営業の言葉を真に受けて、ろくに診査をすることなくインプラント治療を行うことは、大変危険であるだけでなく、将来的にインプラント治療に対する国民の信頼を損ねる可能性もあります。

堀歯科医院ではこれまで特に失敗もなく、インプラント治療を行ってきておりますが、やはり常に術前の診査・診断を確実に行い、これからも安心・安全・確実なインプラント治療を進めていきたいと今更ながらに思いました。

2008年3月12日

hori (23:35)

カテゴリ:治療コンセプト

私たちがインプラント治療行う意義

インプラント埋入のためのステントを作製しました。

インプラントのシュミュレーションを行うために必要となるのです。

今回のインプラントは、下顎左側4・5・6・7番相当部、右側7番相当部。

左側の7番はブリッジの土台として使用していましたが、歯根破折により抜歯となり、5番も歯牙の動揺が大きく保存困難だったため、抜歯になりました。

今回のケースのように、咬合力が過大な場合、良く咬める所から歯牙が壊れてくることが多いです。

後ろに入れ歯が入っていても、やはりその時存在する最も後ろの歯牙が壊れてくることが多いように思います。

人は入れ歯を入れていても、やはり一番咬めるところで咬みたいのかもしれません。

そしてその場所は多くの場合、自分の歯牙のあるところ、いわゆる入れ歯のある場所ではないのです。

その歯牙が負担できる以上の力がかかってしまうから、その歯牙はだめになるのです。

その一本の歯牙を守るために、私たちはインプラント治療を行っているのです。

2008年3月10日

hori (19:45)

カテゴリ:治療コンセプト

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