入れ歯が合わない

  • 『何を話しているのか分からない。』と言われたことがある。
  • 食中、食後に入れ歯を無性に外したくなる
  • 歌が上手に歌えない
  • 冠婚葬祭に出かける気がしない
  • 親しい友人とでも旅行に出かける気が起きない
  • 人前でお話しをする機会が多いが、スピーチに自信が持てない
  • 入れ歯が気になって、食事やカラオケを楽しめない
  • 長年続けてきた趣味を辞めてしまった
  • 唇の縦線が気になる
  • そういえば、底が平らな靴しか履かなくなった
  • 水泳中に入れ歯が口から飛び出さないか、いつも心配している
  • 好物の大福がうまく食べることが出来ない
  • 最近、顔の輪郭が変わった
  • 用事がないと外出しないタイプである
  • 目の大きさが左右で異なる

このようなことでお悩みの方、
インプラントカウンセリングをお受けください

部分入れ歯の鉤歯の喪失リスクはブリッジの約3倍。

Aqulinoらは部分入れ歯鉤歯とブリッジ支台歯の生存率の比較を行い、ブリッジ支台歯の生存率は10年で92%、部分入れ歯の鉤歯は56%と、ブリッジの方が生存率は高いと報告しており、約Cabanillaらも部分入れ歯の鉤歯の喪失リスクはブリッジの約3倍と報告している。その理由として、佐藤らは、部分入れ歯の鉤歯は、クラスプやバーを介して欠損部にかかる咬合力を一部負担することによる力学的な要因や、クラスプやバーにより鉤歯の歯周組織状態が悪化するという衛生学的な要因によって生存率が低下するとしている。
(参考文献)
Cabanilla l. L., Neely A. L., Hernandez F. : The relationship between periodontal diagnosis and prognosis and the survival of prosthodontic abutments: a retrospective study. Quintessence Int. 40: 821-831, 2009.
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部分入れ歯は残存歯が減りやすいタイプの装置かもしれない。

近遠心レストと遠心レスト

・76欠損で5にクラスプがかかる設計での部分床義歯の義歯床下粘膜へ加わる荷重は、近遠心レストと遠心レストを比較した場合にはあまり差が認められないことが示された。

(歯界展望 2020年9月号 )

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遠心レストよりも近遠心レストの方が歯牙負担が増大し、その結果義歯床下粘膜への荷重は減るものと考えていましたが、実験ではそうではないことが明らかになりました。

当たり前と考えていることも、本当だろうか?と疑問を持つ視点を持つことは大切なことだと感じました。

補綴装置として義歯を選択すると、残存歯喪失のリスクが3.65倍高い。

・補綴装置として部分床義歯を選択すると、その他の固定性補綴オプションの選択と比較して、残存歯喪失のリスクが3.65倍高い。
これは補綴治療の長期治療予後を分析した、ある後ろ向き研究の結果である。
これらの報告の中には、他の補綴オプションの選択が困難な口腔内状況の患者も含まれていると考えられ、RPDの適応症の広さゆえの結果ととらえることもできるだろう。
(参考文献)
Muller S, Eickholz P, Reitmeir P, et al. : Long-term tooth loss in periodontally compromised but treated patients according to the type of prosthodontic treatment. A retrospective study. J Oral Rehabil, 40: 358-367,2013.
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部分床義歯でばねがかかる歯には、元々その歯が受ける力以外に、義歯使用時に揺する力がどうしてもかかります。
そのため、義歯部分にインプラント補綴がある場合と比較して、残存歯喪失リスクが高くなるものと推測されます。
義歯にしても、ブリッジしても残存歯の犠牲のもとに成り立っている治療といえます。
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