インプラントの種類

インプラントの種類は

インプラントと歯列矯正

インプラント埋入部位に十分な骨があっても、
両隣の歯や、かみ合う反対の歯の位置がよくないため、
理想的な位置にインプラントを入れられなかったり、
上部構造の歯がきれいな形にはいらない場合があります。
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対策として、まず部分矯正で倒れた歯を起こしたりしてインプラントのための十分なスペースをつくり、
それからインプラントを行うという方法もあります。

治療費は矯正治療分追加となりますが、インプラントがより長持ちする方法ですので、
治療計画を立てる際に、こちらから提案させていただくこともあります。
興味のある方はご相談ください。

チタンとジルコニアアバットメントにおける破壊抵抗

チタンとジルコニアアバットメントにおける破壊抵抗
in vitroにおいて、アバットメント破壊までの繰り返し回数の平均値は、チタンはジルコニアと比較して3倍の値を示し、平均荷重値ではチタンはジルコニアの2倍の値であった。
試料は、荷重により破壊を生じたと考えられる。
ジルコニアアバットメントを用いる際は、レギュラーサイズの単独埴立インプラントにおいて、付与すべき咬合力は低く設定されるべきであることが示唆された。
(参考文献)
Foong JK, Judge RB, Palamara JE, Swain MV. Fracture resistance of titanium and zirconia abutment : an in vitro study, J Prosthet Dent 2013 ; 109(5) : 304-312.
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審美領域のインプラント治療では、チタンアバットメントを用いた場合、金属の露出や粘膜から金属色の透過が起こる可能性があり、ジルコニアアバットメントが注目されるようになりました。
ジルコニアは当初"ホワイトメタル"と呼ばれ、審美的で強度的にも満足のいくマテリアルということで華々しくデビューした印象がありました。
それでも、数年後ジルコニアが破折するケースが相次ぐ結果となり、今回紹介した文献でも、in vitroの研究ではありますが、チタンと比較して、脆弱であることが明らかになりました。
なお、データによると、ジルコニアアバットとチタンアバットで破壊されている部位が異なり、チタンでは、インプラントとアバットを止めるスクリューに関するトラブルやインプラント体の変形が特徴であるのに対して、ジルコニアでは、アバットメント自体の破壊が特徴的でした。
『新しいものが常に良い』とは限らないので、新商品を治療に使用する際には、細心の注意が必要だと今更ながらに感じました。

スクリューリテインのインプラントは、セラミックの破折が多い。

Al-Omariらはインプラント上部構造におけるセラミック咬合面の破折抵抗の実験調査では、アクセスホールがないセラミック咬合面が、一番破折に対して抵抗があったと報告している。
これはセラミックが焼成後収縮していく過程で、アクセスホールがセラミック構造を不均一にすることが原因であるとしている。
(参考文献)
Al-Omari WM, Shadid R, Abu-Nabaa L, El Masoud B, Porcelain fracture resistance of screw-retained, cement-retained, and screw-cement-retained implant-supported metal ceramic posterior crowns. J Prosthodont 2010 ; 19: 263-73.
Zarone F, Sorrentino R, Traini T, Di lorio D, Caputi S. Fracture resistance of implant-supported screw-versus cement-retained porcelain fused to metal single crowns : SEM fractographic analysis. Dent Mater 2007 ; 23 : 296-301.
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スクリューリテインは、咬み合わせの面にアクセスホールがあり、通常そこにはプラスティックで蓋をします。
アクセスホール直上のプラスティックとその周囲のセラミックスとは、硬さが全く異なるので、プラスティック部分が選択的に咬耗します。
咬耗すると、アクセスホールの角張った部分のセラミックスが破折しやすくなるのです。
また、今回紹介した文献で、セラミックスの焼成後、アクセスホールがセラミックスを脆弱なものとすることも学びました。
スクリューリテインもセメントリテインも一長一短ですね。

フラップレス・サージェリーは、最先端医療なのか。

・フラップレスサージェリーを積極的に取り入れている歯科医師は、痛みも少なく、出血も少ないのだから、「誰よりも患者本人のためになっているではないか」というかもしれない。
確かに、CTを用いて三次元的な顎骨形態を充分に把握したうえで、将来の口腔内、全身的な状態の変化を考慮したうえで、治療計画の立場に基づいて実施されるならば、フラップレス・サージェリーでも問題ない症例はあると思われる。
しかしながら、流行だから、先進的だから、あるいは患者獲得に有利だから、といった不純な思いが先に立ち、現実にはインプラントが骨内に収まっていない、頬側に大きく露出している、あるいは骨面への埋入深さが不適切といった症例がみられるのも事実だ。
そもそも、インプラントの手術によって痛みなどの症状が続くのは、せいぜい2-3日程度のことで、インプラント埋入手術後、患者の7割は帰宅後に鎮痛剤を追加服用していないというデータもある。
そのわずか2-3日の問題を回避するために、不動粘膜を無視してフラップレス・サージェリーを行うことで、場合によっては患者の苦しみは一生続く。
どちらに重きを置くべきか、医療の本質を考えれば、おのずと答えは出ているといえるだろう。
(埋み火  小宮山弥太郎  より)
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私も小宮山先生の考えに同感です。
近年、フラップレス・サージェーリー、ガイド・サージェリーが最先端インプラント治療のように謳っている歯科医師もいますが、得られるものを考えれば、従来のインプラント手術で十分ではないかと考えています。
インプラント手術は、「何となく、怖い。」あるいは「痛いのでは?」と考えている患者さんも少なくありませんが、実際は、臭いや味の不快感のある下顎の親知らずの抜歯の方が痛みや腫れが大きいことの方が多いです。

2-IODの維持力を大きくしても、満足度向上には繋がらない。

・下顎の2インプラントオーバーデンチャー(2-IOD)装着者における装着後の維持力の大きさが患者満足度とQOLに与える影響
目的:本研究の目的は、下顎の2インプラントオーバーデンチャー装着者において、装着後の維持力の大きさが満足度とQOLに与える影響を明らかにすることである。
材料と方法:大学附属病院において治療した無歯顎症例で、下顎には2本のインプラントに単独のアタッチメントを装着したインプラントオーバーデンチャー、上顎はコンプリートデンチャーにより治療したものを対象とした。
オーバーデンチャーの維持にはボールまたはロケーターアタッチメントを使用した。
すべての患者に対してトルコ版のOral Healh Impact-14(OHIP-14)とビジュアルアナログスケール(VAS)形式の満足度の調査を実施した。
オーバーデンチャーの装着後の維持力の測定には特製の動的試験装置を用いた。
結果:本研究では55名の患者を対象とした。
装着後の維持力とVAS値との間には有意な相関はなかった。(P>0.05)。
結論:本臨床的研究の制約の中で、装着後に大きな維持力を有するインプラントオーバーデンチャーはより良好なQOLを提供するが、満足度には影響を与えないことが推定された。
(参考文献)
The influence of momentaly retention forces on patient satisfaction and quality of life of two-implant-retained mandibular overdenture wearers. Geckili O, Cilinger A, Erdongan O, Kesoglu AC, Bilmenoglu C, Ozdiler A, Bihan H, Int J Oral Maxillfac 2015 ; 30(2) : 397-402.
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当院でも、ロケーターアタッチメントを使用した2-インプラントオーバーデンチャーを提供しています。
ロケーターアタッチメントのパッケージには、維持力の異なる複数のリプレースメントメールが一つになっています。
ブルーが680g、ピンクが1361g、クリアが2268gという具合です。
維持力がもっとも弱いブルーでもそれなりの維持力があるという印象があったので、ブルーを使用してきました。
そんな中、今回紹介した文献でも、ロケーターアタッチメントの維持力が高いからといって、満足度には影響が与えないことが分かりました。
咀嚼する度に沈下する粘膜と全く沈下しないインプラントが共存するためには、患者さんの満足度に影響を与えない範囲で、インプラントへかかる力が弱い方が安心だと考えています。
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