インプラントで負のスパイラルを断つ!

メール相談で、『歯磨きを頑張って行っていても、どんどん歯がなくなるような気がするのですが、年のせいですか?』と聞かれたことがあります。

これについて、今日は私なりの解釈をしていきたいと思います。

このような質問をする方の中には、少なからず歯医者に不信感を持っている方すらいるようです。

『歯磨きもしっかり行っているし、自分には落ち度はない!』とお思いなのでしょうが、まずは本当に歯がきっちり磨けているのかと言う点ですね。

現在では、歯磨きを一日に平均で2回から3回は行っている方が大半で、一度も歯を磨かないという方は少数であると考えられます。

磨いていることと磨けているということは違うということでしょうね。

次に考えられることは、これまで歯を喪失したときに一般的歯科治療とされてきたものは、ブリッジや入れ歯であるという点です。

ブリッジにしても入れ歯にしても、どんな高名な歯科医師・技工士が作製に携わったとしても、所詮残存歯の犠牲の上に成り立っている治療方法だということです。

若い頃と比較し、咬合力はそれほど低下していない状態で、その咬合力を受け止めている歯牙の数が減少していたら、1本にかかる咬合力は喪失した歯の数が増えるたび毎に、増大することになります。

まして歯のない部分の咬合力まで、残存している歯牙で受け止めるわけですから、長期的にみてやはり残存している歯は壊れてくることは当然でしょう。(よく咬める歯ほど壊れるということになります。 )

特に咬合力が過大なタイプの方が、咬合力を受け止めるポテンシャルがもともと高い第一大臼歯を喪失した場合、そこから負のスパイラルに入ることは想像に難しくないと思います。

一番重要なことは歯を喪失しないことであることは言うまでもありませんが、もし歯を喪失することになったら、第一選択の治療方法はやはりインプラントであるということになります。

そこに1本のインプラントを埋入することで、他の歯牙の寿命が延びるということになります。

すなわち、インプラントは予防歯科という位置づけになると私は考えています。

2007年10月23日

hori (00:05)

カテゴリ:コラム

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