抜歯後に腫れるのは歯科医師のせい?

・抜歯後に腫れるのは歯科医師のせい?―腫れには2種類ある。
抜歯後に腫れることを嫌う歯科医師は多くいる。
一つは生体に侵襲が加わりそれに反応するため毛細血管の透過性を亢進させ、種々の細胞や化学物質が集まる現象で、これを浮腫という。
もう一つは血管が破綻して全血球成分が血管外に出てくる現象で、こちらを出血、それが貯留したものを血腫という。
手術後にみられる腫れは、浮腫と血腫が合わさったものとして観察される。
浮腫は侵襲を受けた生体が反応して起きるもので避けて通れない。
せっかく体が微生物の侵入に抵抗して、治癒を進めるために腫れているのに、これを抑えようとする企ては身体の防御機能にたいして足を引っ張る行為に他ならず、好ましくない。
一方の血腫は、きれいな切開、骨膜剥離、縫合操作で軟組織、特に骨膜を挫滅させないような手術手技である程度防ぐことができる。
浮腫と血腫を区別せず、これを抑えようとすること、ましてや、腫れているからといって抗菌薬を投与することは無意味な試みである。
施術者は、血腫形成を極力抑える手術に努め、浮腫は身体が治してくれている現象として歓迎しよう。
ただ、患者には施術前に浮腫についてよく説明して理解をいただき、「腫れたのは下手だから」というあらぬ誤解をされないようにすることが肝要である。
(クインテッセンス デンタルインプラントロジー 2015 vol.22 より)
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インプラント埋入で腫れるケースというのは、個人的には皆無です。
骨膜を挫滅させないで手術をすることが、血種による腫れをある程度防ぐことができるようですから、インプラント治療をこれから始められる歯科医師はまずは、切開・剥離・縫合といった基本的な外科手技を体得する必要があると言えるでしょう。

2015年3月20日

hori (14:22)

カテゴリ:インプラントについて

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