入れ歯で苦労している方の特徴

上顎の入れ歯が落ちて困るという方が来院されました。

お口を拝見してみると、上下とも数本ずつ、ご自分の歯が存在していました。

上顎には右側の犬歯付近に3本、下顎には左側の前歯付近に4本という状態でした。

専門的には、上下でご自分の歯同士が咬み合うところがない状態を、"すれ違い咬合"と言います。

(この方に限った話ではありませんが、"すれ違い咬合"の場合、自分の歯同士が咬めるところから順に自分で歯を破壊してきたという経緯があります。

また、"すれ違い咬合"になった現在でも、ご自分の歯があるところで咬むという傾向はそのままです。

それでは、この"すれ違い咬合"を有する患者さまは、どこを使って咬んでいるでしょうか?

それは、当然のことながら、しっかり咬んでも痛みを感じないところです。

具体的には、前歯部は臼歯部よりも咬合力がそれほど多くはかかりませんので、すれ違い咬合を有する患者さまのほとんどは、前咬みの傾向があります。

上顎の入れ歯は前で咬むと、後方から空気が入ってくる構造になっているので、前で咬むと上顎の入れ歯は落ちてしまうのです。)


この"すれ違い咬合"の場合、ご自分の歯と入れ歯の間の歯茎が押しつぶされてしまうために、咬合力(咬む力)が強すぎると、自分の歯で反対側の顎を痛める結果となります。

一方、入れ歯を使用している方でも、歯茎の厚みには個人差があります。

同じ"すれ違い咬合"でも、特に痛みを感じずに入れ歯を使用できる方もいるのは、歯茎の厚みが十分にあり、咬む力(咬合力)が比較的小さい方です。

咬合力(咬む力)の大小は、その方が持って生まれたモノですから、入れ歯になった途端に小さくするようなことは通常できません。

そうなると、歯茎の厚みが十分でなく、咬合力(咬む力)が過大な方はどうした良いのでしょうか?

その解決方法は、ズバリ、インプラントです。

インプラントは、顎の骨で直接、咬合力(咬む力)を受け止めるので、咬んで痛みを感じることはありません。

インプラント治療後には、入れ歯が入れていられなかった方でも、痛みなく咬めるようになるのは、このような理由からです。

入れ歯で苦労されている方は、一般に歯茎の厚さが薄いことが、まず一つの問題となっています。

神様から与えられた、歯茎が薄いという体質を恨んだり、ついつい強く咬んでしまう体質を怨むことは慎みましょう。

それよりも、ご自分の歯茎の厚さや咬合力の大きさがあまり問題とならない、インプラントという治療方法を選択し、少しでも早く前進されることをお勧めいたします。

 

2011年7月14日

hori (23:36)

カテゴリ:インプラントについて

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